妊娠線がかゆいのはなぜ?かゆみ予防と予防ケア

妊婦さんの6割が、妊娠線に悩んでいると言われています。出産や赤ちゃんの体調には影響はありませんが、跡が残らないか不安になります。かゆみが寝られないという妊婦さんの声をよく聞きます。こちらでは妊娠線がかゆくなる原因や、対処方法、かゆみ予防を紹介します。

妊娠線がかゆくなる原因とは

体から出されるホルモンバランス

赤ちゃんが生まれる準備をするために、ホルモンが分泌されるのが原因です。コルチコステロイドとプロゲステロンです。

妊娠中に出る副腎皮質ホルモンのコルチコステロイドは、肌の新陳代謝を抑制する作用があり、皮膚が薄く固くなり、コラーゲンが減少し、乾燥しやすくなります。臨月には分娩の痛みに耐えられるように、ホルモンの分泌がさらに増加します。

もう1つは、女性ホルモンのプロゲステロンです。肌の張りを促すエストロゲンの働きを、抑制してしまうからです。乾燥、肌荒れになりやすくなります。ホルモンバランスの変化が影響しています。

衣服のこすれの刺激

妊娠中は、ホルモンの変化で,肌がいつもより敏感になっています。衣服が肌にこすれたり、下着の締め付けなど、少しの刺激でもかゆみが出ます。対処法として、ゆったりとした服装を予防になります。妊娠線の初期症状はかゆみだけですが、皮膚の薄くなったお腹をかきすぎると、湿疹や皮膚炎を起こしたりかさぶたができ、さらにかゆくなる可能性があります。

臨月は妊娠線が痒くなる?

お腹が張って大きくなる

臨月が1番お腹が大きく張るので、皮膚が引っ張られて強いかゆみを感じやすくなります。妊娠線に触れるものがかゆみの原因になります。衣服の摩擦を常に感じやすくなります。予防ケアとして、衣服に使う洗剤の成分や衣服も、コットン素材や肌に優しいものに変えましょう。

石けんや洗剤

特に石けんは、直接肌につけるものなので妊娠中は、刺激が少ない、オーガニック製品に変えてみてください。しっかり洗い流すことも重要です。皮膚の表皮から体内に化学物質を吸収し、体に影響がある場合があります。

産後は妊娠線が痒くなる?

産後でもかゆみはある

出産すればかゆみは自然と収まると思う人がほとんどでしょう。お腹が大きくなり、真皮が引っ張られて亀裂しているのがかゆい原因です。亀裂しているので、すぐには治りません。出産の後のホルモンバランスは少しずつ妊娠前に変化します。出産の後も乾燥しやすい状態が続くので、かゆみを感じやすくなります。

産後のかゆみは少しづつ無くなる

妊娠線の傷の跡によるものとも言われます。例えると手術をした時にできる傷の跡が、かゆくなる時があります。妊娠線も同じ理由でかゆくなると言われています。ホルモンバランスの乱れが整ってくるのは個人差がありますが、かゆみは弱くなっていきます。

妊娠線がかゆいときに、かいてしまうとどうなるの?

かくと悪化する

妊娠線は皮下組織の真皮が亀裂がしています。少しかくくらいなら皮下組織の真皮は深いところにあり影響しません。かゆいからといってかき続けると、かいたことによって皮膚の表皮に湿疹などの症状がでる可能性が高くなります。湿疹ができるとかゆみが増し、痛みになることもあります。妊娠線をかいたことにより妊娠線が、増える事はあまりありません。

色素沈着しやすくなる

妊娠中は黄体ホルモンが大量に分泌されます。黄体ホルモンにはメラニン色素を活発化させる作用があり、衣服の摩擦やかいたりすると、色素沈着しやすくなります。色素沈着してしまうと、妊娠線が目立つため、妊娠線をかきすぎると跡が残ると思う方が多いです。

妊娠線のかゆみ対策は?

保湿をこまめにする

乾燥が悪化させるので、保湿クリームで乾燥から肌を守ることに効果があります。一般的なクリームだと肌の表皮の乾燥を予防し、亀裂した皮下組織の真皮まで届かない場合もあります。妊娠線には専用のボディクリームを使う方が効果があります。

今まで問題なく使えたボディクリームが、妊娠中は合わなくなる変化もあります。専用クリームには保湿力が高いコラーゲン成分が配合されています。コラーゲンは、肌の新陳代謝を活発化する成分が入っているので、修復しやすくなります。妊婦さんの体調を配慮して作られるので効果があります。匂いが無香料、無添加、ボディクリームの伸びのよさなどの特徴があります。

衣類の素材を見直す

肌が敏感になっている妊娠中は、今まで問題なかった衣類が、かゆみの原因になっている可能性があります。下着の縫い目や締め付け、肌に密着するゴムは特にかゆみを感じやすいです。下着などに使われるレースも、かゆみの原因になる可能性があります。妊娠中は肌に触れるものを、肌に優しいコットン素材や、締め付けが少ないゆったりとした衣類が予防になります。

妊娠線のかゆみが治らない時は、どうしたらいい?

医師に診てもらう

どうしてもかゆみが治らない時の対処法は、初期症状のうちに、かかりつけの医師に診てもらう事です。原因や対処法を教えてくれますし、赤ちゃんに影響しない薬を処方してくれます。ステロイドは飲み薬は避けた方がいいです。塗り薬のステロイドは医師の指示に従い使用すれば赤ちゃんに問題ないといわれてます。痛みになる前に見てもらいましょう。あまりにもかゆい症状だと、妊娠性痒疹という可能性もあります。

薬局の薬剤師に相談する

時間がない方や初期症状の時は薬局でも買えます。市販薬で妊婦さんが使用しても問題がない塗り薬があります。レスタミン軟膏、オロナインH軟膏などの軟膏は妊婦さんも使えます。自分で判断して使うのではなく、必ず薬剤師に症状を伝え、適切な薬を処方してもらいまし

東京大学教育学部卒業後、国立医学部に再入学。都内クリニックにて産婦人科医として勤務。年間 200 名以上の不妊治療の相談にのっています。趣味はホットヨガと、トレイルランです。基礎体力をつけるために日々健康的な暮らしを心がけています。気軽にご質問ください。