着床出血はいつから?生理との違いは?

妊活中の女性なら、「着床出血」という言葉はよく耳にしていると思います。また、妊娠の有無を判断する一つの指標として活用している人も多いでしょう。 しかし、生理の出血との見分け方が難しく、もやもやしている人もいるのではないでしょうか。私も”一刻も早く妊娠かどうか知りたい!”と妊娠当時は、そわそわしていました。ここでは、着床出血が起きる原因を説明し、生理との見分け方を色や血量、発生する時期などの観点から紹介します。

着床出血とは?

受精した「受精卵」は、卵管から子宮に向かって、細胞分裂を繰り返しながら進んでいきます。そして、子宮内にたどり着き、子宮内膜に根をおろすことを「着床」といいます。

着床の際に子宮内膜を溶かし、中にある血管を壊すことがあります。このときの出血が、「着床出血」です。着床出血は妊娠した全ての女性に起きるものではないため、着床出血がないから妊娠していないというわけではありません。

着床出血がおきる確率は2%程度といわれています。なので着床出血が起きない人が大半になりますので、起きなくても不安にならなくて大丈夫なのです。

着床出血の時期はいつ起きる?

着床出血は、”生理発生の1週間前から、数日前”にみられることが多いです。俗に言われる”妊娠超初期”といわれるタイミングです。この時期は受精卵が体内で細胞分裂を繰り返す時期でもあります。

通常、排卵日は前の生理から2週間経った14日目となります。さらに7日後に着床するので21日目前後いこうに着手出血が見られます。

そのため、生理と勘違いしてしまう人も多いです。 個人差はありますが、だいたい3日間前後で終わるため、通常の生理よりも期間が短いと言われています。着床出血と生理を見分けるためにも、普段の月経をしっかりと記録しておくことが大切です。

人によって個人差が大きくでることもあるので、不安な場合は病院に相談してみましょう。

着床出血の色や量は?

色に関しても個人はあり、薄いピンクや茶色いドロっとしたものなど様々です。生理の出血と似ているため、色で見分けるのは難しい場合が多いです。

量も、おりもの程度の人もいれば、まれに生理と変わらないくらい出血する人もいます。量で見分けることも難しいでしょう。 では、着床出血と生理を見分けることは無理なのでしょうか。色や量ではなく、着床出血がでる仕組みを理解して、見分ける方法があります。

着床出血と生理の見分け方

色や量、出血時期ともに生理と見分けることが難しい着床出血ですが、「基礎体温」の変化を見ることで区別することができます。

排卵期に入ると、女性の体は体温をあげる「プロゲステロン」という女性ホルモンが分泌されます。そして、受精と着床により、妊娠が成立するとプロゲステロンの分泌が続き、体温が高い状態が続くのです。

一方、妊娠が成立しなかった場合、プロゲステロンの分泌が減少するため、基礎体温は下がっていくのです。 そのため、基礎体温が下がっている状態の出血は着床出血ではなく、生理の可能性が高いと言えます。ただ、生理開始予定日の数日前くらいはまだ高温期が続いている方もいるので、注意が必要です。

着床出血の原因とは?

着床出血の原因となるのは主に2つの理由があります。受精卵による組織融解と女性ホルモンの影響のふたつです。それぞれ発生メカニズムをみてみましょう。

受精卵による組織融解

受精卵が子宮ないに着床する時に、受精卵がちゃんと着床するために子宮内膜を融解(とかして)深く潜り込んで行きます。それと時期を同じくして、子宮内膜の血管を溶かして受精卵に結合して、血液から栄養をとりこんでいくのです。

溶かされた血管からもれでた血液が着床出血として外にでてくるのです。なので着床出血しているのは、”栄養をちゃんと取り込みはじめているよ”という証拠にもなるのです。

女性ホルモンの影響

女性の体では、卵胞ホルモンと黄体ホルモンの分泌量が減って行くことで生理が開始されます。しかしながら、妊娠するとhCGというホルモンの分泌により、卵胞ホルモンと黄体ホルモンの分泌量が、一定に保たれることで生理が来なくなるという仕組みになっています。

このhCGの最初の分泌量が少ない場合に、卵胞ホルモンと黄体ホルモンがうまく機能せずに、黄体ホルモンの分泌量が減少してしまうので、一時的に生理ほどではない着床出血が起こるケースが出てくるのです。

着床出血がでると腹痛がおきる?

受精卵が着床した際に、「着床痛」といい、下腹部に痛みがある場合があります。チクチクとした痛みと言われています。 ただ、医学的に証明されたものでなく、痛みを感じない人もいます。また、普段から生理痛がある人は見分けるのが、生理痛だと思い、気づかない人もいます。

このように、着床出血の有る無しや色、量には個人差が大きくあります。生理と着床出血をより正確に判断するためには「基礎体温」の変化を見ることをおすすめします。着床出血なく、妊娠している人もいるので一喜一憂するには注意が必要です。

着床出血がないけど妊娠しているケースは?

着床出血がおきたら”よし、検査してみよ””となる方も多いですが、着床出血は生理予定日の7日前におきるので、フライング検査となり、正確に妊娠しているかを調べることができません。このタイミングでは、着床後にでるhCGというホルモンが十分に分泌されていないからです。

仮に妊娠していても妊娠検査薬で陰性反応が現れて一喜一憂してしまうことになるので、注意が必要です。妊娠検査薬は、しっかり生理予定日の1週間後までまちましょうね!なにごとも適切な時期に行うことが重要ですよ。

なにがなんでも妊娠しているかを一刻も知りたい。そういう時は、”早期妊娠検査薬”を使いましょう。少量のhCG分泌量で検査することができます。妊活をしていると、まだかまだかとちょっとした兆候に過敏になりがちですが、子供を産んでからも長いので、どっしりと構えて妊活をしていきましょう。

着床出血後の基礎体温の変化のチェックも重要です

これまでお伝えしたように着床出血がでたあとも、妊娠しているケース、妊娠していないケースがあります。50人いたら1人するかしないかの確率ですので、それほど着床出血に過敏にならずに、基礎体温の変化をちゃんと計測しましょう。

生理不順や、ちょっとした体の変化で兆候がでてきますので、基礎体温の変化をみながら、適正なタミングで妊娠検査薬を活用してしらべることが重要になってきます。

東京大学教育学部卒業後、国立医学部に再入学。都内クリニックにて産婦人科医として勤務。年間 200 名以上の不妊治療の相談にのっています。趣味はホットヨガと、トレイルランです。基礎体力をつけるために日々健康的な暮らしを心がけています。気軽にご質問ください。